ダイマックスが出来ないザシアンを生かすために、壁下で耐久を増やして戦うことがコンセプト。他のポケモンも壁下や対面での強さを重視した構築。
ザシアン 意地っ張り 167-244(252+)-135-*-136(4)-200(252)
メタモン 陽気 155(252)-68-68-*-69(4)-110(252+)
サンダー 図太い 197(252)-*-145(212+)-145-110-126(44)
霊獣ランドロス 意地っ張り 187(180)-182(4+)-132(172)-*-101(4)-130(148)
ラプラス 控えめ 237(252)-*-100-144(204+)-122(52)-80
トリトドン 穏やか 218(252)-*-99(84)-112-136(172+)-59
・構築経緯
単体で高いパワーを持つ禁止伝説の中で、ヌオーとメタモン以外には止められにくいザシアンから構築を考えた。
ザシアンを主な対策相手とするヌオーと違い、どの構築にもある程度対応のできるメタモンに対して対応しつつ、ダイマックスできない欠点も補える壁要素が強力と思い、その中でも壁を貼りつつ強力な攻撃を相手に押し付けるラプラスと組ませることにした。ザシアンがダイマックスできない点とラプラスがキョダイマックスできる点も相性が良い。
・個別解説
ザシアン 不撓の剣 朽ちた剣
167-244(252+)-135-*-136(4)-200(252)
無振りザシアンへの+1巨獣斬のダメージが153~(メタモン意識)
最速130族と同速(振り切ることで同速勝負に持ち込める)
構築の軸。ダイマックスが切れないデメリットを持つ代わりに相手のダイマックスに大ダメージを与える巨獣斬を持つ。
基本的に巨獣斬を打ち続ける。他の技は相手の鋼への打点としてのインファイト、相性補完のワイルドボルト。そして、一度積めば半減すらも巨獣斬で押すことができるように剣の舞を採用。
メタモンにコピーされることに対しては、壁を貼っておくことで、相手の巨獣斬を耐えて返しの巨獣斬で落とすことができる。そのため、ヌオーや日食ネクロズマ入り以外にはほぼ全て選出した。
メタモン 変わり者 拘りスカーフ
155(252)-68-68-*-69(4)-110(252+)
変身
霊獣ランドロスやカイオーガなどとの偶発対面時にスカーフが判断できるように最速
誤魔化し枠その1。主にザシアンやゼルネアス入りに選出するが、ジガルデやゼクロム、エースバーンなどに対しても役割を持てる。
想定していない禁止伝説の一部には強く、そのまま全抜きまで狙えるが、拘っているために一貫を作りにくい場合も多い。そうした構築に対してはこのポケモンをダイマックスさせることも狙っていく。
サンダー 静電気 アッキの実
ボルトチェンジ 暴風 熱風 羽休め
197(252)-*-145(212+)-145-110-126(44)
244ザシアンの+2巨獣斬をアッキの実込みで2耐え
ダイジェット1回で最速エースバーン抜き
最速テッカグヤ+2
対テッカグヤ、ザシアンを意識しつつ、対面でエースバーンなどにも戦える。
この構築で唯一、素の状態でザシアンをコピーしたメタモンへの後出しが効くポケモン。
ボルトチェンジはアッキの実との相性は悪いが、基本的にはボルトチェンジによる対面操作が軸であり、アッキの実は役割を増やすためのアイテムと割り切っていたので、特に気にはならなかった。
残りの技はダイジェットの素となり、引かずに殴りたい時に使う技としての暴風と、鋼への打点の熱風。
特性はメタモンやレジエレキのPPを早急に枯らせるプレッシャーよりも、メタモンやザシアンなどに麻痺を入れることで立ち回りを楽にする可能性のある静電気を選択した。
霊獣ランドロス 威嚇 オボンの実
地震 空を飛ぶ 岩石封じ 剣の舞
187(180)-182(4+)-132(172)-*-101(4)-130(148)
244ザシアンの+1巨獣斬を確定耐え
準速日食ネクロズマ抜き
ザシアンとの並びが強く、相手の日食ネクロズマやレジエレキに対しては主軸にもなり得るポケモン。構築で唯一、エースバーンへの後出しも可能。
壁との相性を考えて、剣の舞を採用。これにより、弱点保険日食ネクロズマやレジエレキ+ゼルネアスのような並びにも強く戦える。
このポケモンにダイマックスを切って戦うことも多く、ゴリランダーやウーラオスなどに強く出るために空を飛ぶを採用。最後には岩技を採用したく、その中でもザシアンへの補助としても強い岩石封じを採用。
持ち物は、壁との相性も良く、対エースバーンや日食ネクロズマにおいても生きるオボンの実。
237(252)-*-100-144(204+)-122(52)-80
177サンダーの命の珠130ダイサンダー2回を、ダイマックス時にオーロラベール込みで高乱数耐え
183イベルタルのダイアーク+2段階上昇ダイアークを、素の状態+1段階下降オーロラベール込みで確定耐え(弱点保険意識)
無振りダイマックスイベルタルを140キョダイセンリツ2回で9割程度で落とす
誤魔化し枠その2。キョダイセンリツによって、ザシアンやランドロスの補助をするのがメインの役割。同時に、ラッキー+ヌオーのような受け構築や、ウオノラゴンや雨構築のような強力な水打点に対する役割も担っている。
サンダーが重めのこの構築において、サンダーに役割を持つため少し特殊耐久に割いている。
相手の弱点保険イベルタルにも怯えずに威力の高いキョダイセンリツを打つために吹雪を採用。残りの技は水打点の泡沫のアリアと、ヌオーやウオノラゴンなどに刺さるフリーズドライ。最後はラッキーやコスモパワー持ちムゲンダイナなどを落とすための絶対零度を採用したが、この枠はラプラスにも刺さり、ダイマックス技としても生きる角ドリルや地割れでもよかったかもしれない。
トリトドン 呼び水 気合の襷
熱湯 カウンター ミラーコート 自己再生
218(252)-*-99(84)-112-136(172+)-59
222カイオーガの130ダイアイス2回+霰ダメージ1回を確定耐え
対カイオーガへの役割がメイン。持ち物を気合の襷にすることで、ラプラスや相手のダイマックスにも最低限の役割が持てる。
主な役割はあくまでも対カイオーガ性能であるため、気合の襷ではあるものの、耐久に寄せた配分となっている。
相手の雨を利用しつつ、裏から出てくるナットレイなどへの負担をかける熱湯と、何度も繰り出すための自己再生は確定。残りの技は襷を盾にして無理やり相手を削るためにカウンターとミラーコートを採用した。
・選出
基本はラプラス+ザシアン+1で、おおよその構築にはランドロスを選出したが、特定の相手に対して有効なポケモン(テッカグヤに対してのサンダー、カイオーガに対してのトリトドンなど)がいれば、そのポケモンを選出する。
上の3匹ではどうしようもない相手(日食ネクロズマ+ヌオーにザシアンがあまり通っていないなど)に対しては選出を臨機応変に変えていく。
・感想
黒馬バドレックスや身代わりラッキー+ヌオーなど厳しい相手も存在するが、ラプラスを軸とすれば、それらにも戦うことができる。
それでも無理だと感じた相手は、とぐろをまくジガルデ+ヌケニンと、瓦割りフェローチェ。誤魔化しきれないため、相当厳しかった。
特殊ルールの大会に参加することはなかなかなく、普段使わない禁止伝説を使ったり、新鮮な気持ちで楽しく参加することが出来た。次回もこのような特殊ルールの大会があったら参加してみようと思う。
・結果
最終レート 1777
最終順位 45位
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。